災害で避難生活を続けているときに気になるのが、毎日の歯磨きです。
歯磨きできないことで健康被害も
飲料水は貴重なので、歯磨きで大量に消費するわけにはいきません。しかし、長引く避難生活では栄養バランスの摂れた食事を続けるのは難しく、ストレスも重なって特に高齢者は体調不良に陥ることもあります。
これが原因となって、歯周病など口のトラブルから更に症状を悪化させ肺炎にいたることもあります。
実際に被災地で欲しいものの上位にも、「歯ブラシ」がありました。
長期化する避難生活のことを考えれば、お口のケアについても考えておきましょう。
歯ブラシの使い方
普段使っている練り歯磨きを使用すると、口をゆすぐのに大量の水が必要になります。キレイにゆすげていないと、逆に食べ物カスが残り細菌の繁殖につながります。
そのため練り歯磨きは使わずに歯ブラシだけで歯を磨き、歯ブラシが汚れたら軽く濡らしたティッシュで拭くを繰り返します。最後は少量の水で、口をゆすぐようにしましょう。水やお茶など少量の水分でも、強く数回クチュクチュすればキレイに汚れを落とすことができます。
歯ブラシの代用品
キシリトールガム:食後にキシリトールガムを噛むのは、もっとも手軽な歯磨きの代用品です。ただし消費期限があるので、普段も使いながら少しずつ買い足していく必要があります。
液体歯磨き:液体歯磨きは、水を使わずに歯磨きができるケア用品です。香りが強いと感じたら、最後に少量の水で口をゆすぎます。使用期限は未使用の状態で3年程度になっているはずですから、期限を確認しておきましょう。
サンスター ガム・デンタルリンス
ガーゼ:歯ブラシの代わりにガーゼを指に巻いて歯磨きすれば、これも立派な歯磨きです。ガーゼがなければ、ハンカチでも代用できます。
歯間ブラシ:普段の歯磨きでも歯間ブラシを使っている人は多いのではないでしょうか。棒状のタイプと長い糸のタイプがあり、洗浄効果も高いので準備しておくのもいいでしょう。