カセット式ガスボンベの種類と選び方

カセット式のガスボンベはホームセンター等でも安価で売られているので、お鍋の季節などに活躍しているご家庭もあるでしょう。でも種類が多くて価格だけで選んでもいいのか心配になったことはありませんか。

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どのガスボンベも同じなの?

ガスボンベの形状やガスの種類は、メーカーや種類によって異なることがあります。では、その違いをみていきましょう。

口金(接続部)の形状

1998年以降に製造されたものであれば、基本的にどのメーカーの製品でも使うことができます。

これは1995年の阪神淡路大震災で大量の支援物資が集まったものの、避難所で混乱が起きたことに端を発します。メーカーの間で口金の互換性がなかったため、ガスコンロにガスボンベが取り付けられなかったケースがあったのです。

そこで各メーカーでは口金の形状を業界標準として統一しようと動き出し、現在に至ります。

ただし、口金の形状はメーカーによって微妙に違うことがあるため、各メーカーでは自社製品同士での使用を推奨しています。

違うメーカーの組み合わせで使っていた場合に、ガスコンロの故障により火災が発生しても、火災保険が支払われないといったことも想定されますのでお気をつけください。

ガスの種類

ガスボンベに使われているガスは、3種類に分けることができます。異なるガスの混合率の違いが、火力や使用可能な外気温の違いになります。

ガスの種類 使用できる最低温度
ノルマルブタン -5℃
イソブタン -11℃
プロパン -40℃

ホームセンターなど安価に購入できるカセット式ボンベにはブタン系が95%配合されていて、使用可能な最低気温は10℃程度になります。ノルマルブタンが70%とイソブタンが30%配合されているのが一般的なようです。

イワタニのパワーゴールドはノルマルブタンが30%、イソブタンが70%と、比率が逆転しているので、外気温は5℃まで使用可能です。ガスストーブには使用できないこともあるので、使用にあたっては注意が必要です。

ユニフレームのプレミアムガスはイソブタンが95%配合されているので、-10℃でも安定して燃焼し冬山登山などで使用されます。

選び方と備蓄量

ガス成分の配合の違いによって、3種類のカセット式ボンベを紹介しました。では具体的に一般的な家庭で使うのなら、どれがいいと感じましたか。

そうですね。一番手に入りやすい安価なガスボンベで十分な性能を発揮してくれます。大人数の調理をこなさないといけない場面では屋外で調理することになるでしょうから、イワタニのパワーゴールドを準備しておけば冬場でも安心です。

それでは1週間ガスボンベだけでお湯を沸かすとなると、どれくらいの備蓄量が必要なのでしょうか。

お湯が湧くまでの時間は、水温と気温によって異なります。レトルト食品など温めたいものがあるのなら、その温度も影響してきます。

イワタニでは大人二人が一週間生活するのに必要な本数を、気温10℃で9.1本、気温25℃で6.3本と試算しています。これは温めている間は火をつけっぱなしにしての時間ですから、沸騰したら発泡スチロールのトロ箱に入れて余熱で温めるなどすれば、もっとガスを節約することができるはずです。

ガスボンベの保管可能期間は約8年といわれていますから、缶の底に印刷されている製造日を確認して、日常使いでローテーションしていきましょう。