大阪北部地震の問題点と課題

2018年(平成30年)6月18日午前8時ころ、大阪府高槻市南部を震源地とする震度6弱の地震が発生しました。

地震による被害者

この震災による人的被害は、少なくとも死者5名と負傷者370名以上です。

亡くなられた方の原因はブロック塀の倒壊で2名、家具などの転倒による下敷きが3名でした。

事前の対策は?

ブロック塀の倒壊については所有者の責任が問われるべきですが、屋内における家具の転倒については事前の対策によって防げたことを考えると、防災意識の低さを問われる結果となりました。

地震による家具の転倒については、このサイトでも突っ張り棒の設置を推奨していました。

しかし費用的な面でそれが不可能であれば、空の段ボール箱を家具の上に乗せて天井との隙間を狭くすることで転倒を防ぐことが可能であることもお伝えしていました。

これらの対策を事前にしていれば、震度6弱程度であれば重心がよほど上にない限り家具類の転倒を避けられたはずです。

南海トラフによる被害が直近に迫っているにも関わらず、水の備蓄をしている家庭が少なかったことも、今後の課題だといえるでしょう。

都市部独特の状況

今回の震災は大都市で発生したことで、都市部における問題点や課題も多くみつかりました。

その一つが、鉄道交通網の麻痺です。

勤務地や自宅に向かうための鉄道がストップしていれば、代替の交通機関に頼ることになります。しかしそれも利用できないとなれば、帰宅難民が多数発生することになります。

自分の現在地の近くに避難所があれば逃げ込むことも可能ですが、今回のように地域が限定された被害の場合は、避難所が開放されていないこともあります。

今回の地震は6月と比較的気温が高い時期だったため、寝具がなくても一晩くらいであれば駅など公共施設で一夜を明かすこともできますが、寒い時期であればどうだったでしょうか。

南海トラフ地震で相当な被害が予想される地域にお住まいの方は、室内での防災グッズと外出時の防災グッズについて、もう一度考えてみる必要がありそうです。