日常使いでも防災用品としても便利なのが家庭用ガスボンベ。
目次
家庭用ガスボンベの保存期間
ガスコンロとしてもガスストーブとしても大活躍ですが、安全に使用できる保存期間はあるのでしょうか。防災用として別に準備してあれば、いつまで保存しておいていいものか気になるところですね。
家庭用ガスボンベの保存期間
家庭用ガスボンベのメーカーによると、製造日から7年間で使用期限がくるそうです。
これより長く保存すると、ガスボンベ上部にあるガス漏れ防止用のゴムが変質して、ガス漏れを起こす危険があるとのこと。家庭用ガスボンベの製造年月日はボンベの底に印刷してあるので確認しておきましょう。
ガスボンベを使う前にチェックすること
家庭用ガスボンベには保存期間に加え、使う前にチェックしておく項目があります。一旦ガスが吹き出すとボンベ内のガスが無くなるまで止まらず、火がつくと大変な事故にもつながるので注意しましょう。
外観を見て、変形したりへこんだりしていないか
固いものにぶつけたり床に落としたりして変形していると、ガス漏れの原因になったり器具にきちんとセットできなくなります。
サビがでていないか
サビもガス漏れの原因になりますから注意が必要です。下の写真は屋外に2ヶ月ほど放置しておいたサビの発生具合です。
赤いキャップがきちんとついているか
キャップは飾りではなく、上部のゴムを長期保存するためにあります。周囲の急激な温度変化による劣化を防ぐため、また思わぬことでガスが吹き出さないようにするためにもキャップは大切です。
保存期間が過ぎたガスボンベの処理
もし保存期間が過ぎたり外観に異常があるガスボンベを見つけたら、安全のために適切な処理が必要です。家庭用ガスボンベの処理は自治体によって異なりますので詳しくは役所に相談してください。
ここでは、多くの自治体で取り入れているガスボンベの処理方法を紹介しておきます。
最初にすることはガスボンベ内のガスを完全に抜いてしまうことです。ガスボンベを逆さまに持って先端を固いところに押し付ければ、ガスを簡単に抜くことができるのですが・・・
この作業は、必ず周囲に火の気がない広い場所で行います。公園やグラウンドなどが理想的です。
ベランダなど周囲に壁があるとガスは足元にこもるので、ガス中毒や爆発など大変危険な状態になります。
ガスボンベを振ってみて、チャポチャポと音がしなければガスは抜けています。
あとは百均などで売られているボンベの穴あけ器で穴を数カ所開ければOKです。ガスが抜けていない状態で穴を開けると、空になるまでガスが吹き出し続けますし火花でボンベが爆発することもあるので絶対にしないでください。