防災用品に必要なものは、専門店でないと購入できないと思っている人も多いのではないでしょうか。実はそんな思い込みが、防災意識の低下にもつながっています。
よく見かける防災用品はセットになって○万円なんて広告を見かけると、「使うかどうかわからないものにそんなに払えるか」って思ってしまいますよね。
無人島や山の中で暮らすわけではないので、何も特別なものは必要ありません。
『一時避難所まで安全に移動する』、そんなところから始めるだけでも、何も準備しないよりはるかに安全に落ち着いて行動できるはずです。一時避難から二次避難に移動するまでの最大一泊を過ごせる防災用品があれば心強いです。
災害が立て続けに起きている日本では高機能な防災用品が開発されていますが、できれば安くすませたいのが本音ですよね。
そんなときに利用したいのが、100円ショップなんです。
使わなかったとしても100円だし、買い換えても100円ですから。
気になるのが、100円ショップでどんな防災用品が購入できるのかですよね。
- 飲料水
- 携帯食料
- LEDライトと乾電池
- カッターナイフ
- 飴・キャンディ
- ラジオと乾電池
- 絆創膏などの医療品
- レインコート(店舗による)
これだけあれば、都市部なら十分なはずです。たったこれだけなら、ウェストポーチにも入るのではないでしょうか。非常時の持ち出しも手早く、両手もフリーなのでで安全です。
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飲料水は飲み水として使うだけでなく、ハンカチやTシャツに水をしみこませることで火災時の煙から守ってくれます。どんな状況でも、水の確保が一番だと覚えておいてください。
腹が減っては戦はできぬの格言どおり、空腹時に災害に遭遇したことも考慮して、カロリーメイトなど携帯食料があれば安心です。
LEDライトはキーホルダー型か頭につけるタイプにして、体から離さないようにしてください。ライトを消した状態で、ついうっかり紛失してしまうことを防げます。
アウトドア用のナイフを使ったことがない人でも、カッターナイフを使ったことがない人はいないでしょう。非常時だからこそ、使い慣れたグッズのほうが安全です。使える用途が限定されますが、ハサミでもOKですよ。
一番手っ取り早い甘味補給が、飴などのキャンディー類です。長時間を歩くことになったとしても、甘味があれば低血糖を防ぎ行動力につながります。
災害時に怖いのがデマ、ラジオはとりあえずの情報源として確保してください。
避難で避けられないのがケガです。ちょっとしたケガなら貼るだけの絆創膏だけでも、何もないよりましです。
番外ですけど、健康保険証のコピーと小銭は必須だと覚えておいてください。小銭は100円玉と10円玉を10枚ずつくらい潜ませておけば、必ず役に立ちます。携帯電話がつながりにくくても公衆電話は比較的つながりやすいようです。またコンビニで何か買おうとしても停電だとレジが機能しませんが、小銭があれば代金分だけ置いてさっさと買い物を済ませることができます。
飲料水のペットボトルとキャンディー類は100円ショップよりホームセンターやスーパーのほうが安いかもしれませんが、あとで買おうと思っていると忘れるもの。買えるものは一度に買っておきましょう。