非常持ち出し袋には現金を入れておくと、財布を持ち出すのを忘れても安心です。
災害時に非常持ち出し袋を持ち出す習慣をつけていても、財布を忘れることは十分に考えられます。
非常時にはお札よりも小銭の方が必要になります。
電話をしたり自動販売機で飲み物などを購入することを考えると、100円玉を10枚と10円玉を20枚くらい準備しておけば大丈夫でしょう。
コンビニやスーパーでは停電時にレジが使えなくなりますから、小銭を用意しておけば早く買い物を済ませることができます。
過去の大震災では、せっかく無事に家を出られたのに財布を取りに戻ったために、災害に巻き込まれる事例が報告されています。


いずれも助かった命なのに、自分から災害に飛び込んで最悪の結果に至ったケースです。
どんな人であっても、自分だけは大丈夫とか注意していれば大丈夫いう考えが心のどこかにあるはずです。
確かに忘れ物を取りに帰っても大丈夫だった人は多かったでしょうが、本当に自分も大丈夫かもう一度考えてください。
家や建物から無事に出ることができたら、忘れ物に気付いてもとにかく逃げる。
阪神淡路大震災での教訓の一つがこれでしたが、残念ながら東日本大震災でも同じ過ちが繰り返されてしまいました。